AW Polo GTI用エンジンカバーのカスタムペイントと流用事例

本日はAW ポロGTIのエンジンカバーのカスタムペイント事例をご紹介いたします。
新しいポロGTIやティグアン TSI R-Line(日本未導入)はゴルフGTI、Rと同じ2リッターエンジンを搭載していますが、エンジンカバーのデザインがゴルフとは大きく変わっており、よりマッシブな印象になりました。

今回はこちらのエンジンカバーをゴルフ7 Rに流用することに当たり、黒単色の樹脂素地のカバーの質感を一気に引き上げるカスタムペイントのご依頼をいただきました。
それでは早速、塗装工程をご紹介しましょう。
まずはエンジンカバー全体にサンドブラスターを掛けて足付けをし、脱脂などの下準備を整えてから、1色目の色を塗ります。

ちなみに、今回は4色を使用することになりますが、普通とは変わった順番で色を重ねています。塗装経験のある方から見れば、何て効率の悪い塗り順番だ。と思われるかも知れません。
実はご依頼くださったオーナー様から純正エンジンカバー表面のシボの質感を一部は生かして一部は潰して欲しいとご要望をいただきましたので、工程の効率よりも質感の再現を重視した順番で塗っています。

シルバーで残すロゴをマスキングして、2色目のガンメタを塗装しました。1色目の高輝度メタリック下地のお陰で、金属っぽい質感がより際立ちます。後から艶消しクリヤーで全体をコーティングし、メタリック粒子を保護します。

次にグロスブラックの塗装ですが、マスキングの難易度が...マスキングだけでも相当な時間が掛かりました。(汗

実は最初に塗ったグロスブラックの塗装肌が今ひとつ気に入らなかったので、もう一度マスキングからやり直して2度めの黒塗装になります。黒の後にハイソリッド型のクリヤーでツヤツヤに仕上げました。

黒を塗った時のマスキングを剥がして、黒+クリヤーの塗膜を完全硬化させた後、4箇所のパイップっぽい所をマスキングしますが、部品の形状上、このマスキングはさらに難易度が高く、もっと時間が掛かってしまいました。
普通は最初にこの部分を仕上げてから、逆パターンでマスキングした方が何倍も楽です。しかし、今回の事例ではパイプ部分のシボを埋める必要があったので、他の色の膜厚を活用する形で最後に塗ることになりました。

ロゴとは違う色合い、質感のメタリック塗装の後、マスキングを剥がして塗膜が焼き上がると、いよいよ完成です!
最後に、今回の作品をゴルフ7 Rのエンジンルームに収めた装着画像をご紹介いたします。

- AW Polo GTI 純正エンジンカバー
- 4色塗装後のエンジンカバー
シルバーと黒基調の色を使用したため、決して派手ではありませんが、ノーマル状態と比べると、とても上品で立体感が際立つエンジンカバーに生まれ変わっていると思います。
是非デモカーにも装着したいですが、あまりの大変さに同じ配色ではもう作業しないと決めたので、別の塗り方を検討してみることにします。(^^
エンジンルームをイメチェンしたいとお考えの方は、是非参考にしていただければと思います。
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