オープンボア仕上げのカーボンからグロスカーボンのインテリアへ

BMW Mシリーズの末っ子として去年登場したF87 M2、ちょうど良いサイズのパッケージングにストレート6、3リッターツインターボのハイパワーエンジンのモンスターっぷりが相まって、最近もっとも注目される車の1台となっていると思います。

M2にはオープンボア仕上げのカーボンインテリアパネルが採用されていますが、本物のカーボンを使っているとは言え、一見カーボン調のラッピングシートを巻いているように見えるのも事実です。

この度、M2のインテリアを兄分であるM3、M4のようなグロスカーボンへカスタムしたいというご相談をいただき、標準のオープンボアカーボンのインテリアをグロス仕上げのカーボンインテリアへ変更させていただきましたので、そのカスタム事例をご紹介いたします。

今回のカスタムをご依頼くださったオーナー様のM2ですが、ワイドフェンダーとフロントバンパーの迫力がたまらないです!
この外装の迫力を是非内装にも取り入れたいですね。

いきなり完成品の画像になりますが、M2に純正採用されているオープンボア仕上げのパネルと、今回製作したグロスカーボンのパネルを並べてみました。好みが別れる部分とは思いますが、私はツヤがある方が好きです!^^

単純にノーマルのカーボンパネルの表面に樹脂を盛っていけばいいのでは?とも思えますが、オープンボア仕上げのカーボンはカーボンクロスにマットな樹脂を染み込ませて固めているので、表面が濁っているカーボンの上に後から透明樹脂を盛っても、グロスカーボンの質感を再現することはできません。
そのため、互換性のある1シリーズ用ブラック仕上げの中古パーツを用意し、それをベースに一からカーボンファイバーを巻いていく流れとなりました。

希少な1K綾織クロスカーボンを使用

今回の一番のこだわりポイントは、カーボンファイバーの織り目です。
通常の綾織カーボンクロスは3K(織り目の一束が3,000本のカーボンファイバーを束ねた物)の織り目の物が主流となっておりますが、BMWの純正パーツやMパフォーマンスの内装パーツでは3Kカーボンより織り目が細い物が使われています。
ベットでグログカーボン仕上げの純正パーツをインテリアに取り入れることを想定しますと、織り目を統一させるためには一束が1K〜2Kあたりのカーボンクロスを使用する必要がありますが、これがかなりのレア物でして、どこを探してもなかなか見当たりません。(汗
カーボン加工業者さんに相談しても、綾織の1Kクロスは絶版していて現在は3Kの物しか手に入らないと言われる始末…

最初から無理難題に悩まされていましたが、何とご依頼くださったオーナー様がご友人の方を通して1Kの綾織カーボンクロスを調達してくださいました。オーナー様、凄過ぎます!、としか言いようがありません。

この画像の手前の方が1K、後ろの方が3Kのカーボンクロスを使った物。織り目の細かさが全く違います。

グロスカーボン加工+α

さて、無事材料が揃いましたので、着々と作業を進めます!

艶々のカーボンパネルに仕上がっていきます。

サイドのエアコン吹き出し口周りも、ピアノブラック+シルバー枠の化粧で質感をアップ。

センターのエアコンパネル周りと意匠の統一感を持たせます。

塗装の強制乾燥と磨き工程を経て、いよいよ完成です!

もう、これは早く車両に取り付けたくてうずうずしてしまいますね!

BMW M2 グロスカーボンインテリアの装着画像

そして、車両への装着画像がこちら。

手前に写っているステアリングスポークのカバーはMパフォーマンスの純正アクセサリーですが、同じ織り目の1Kカーボンをグロス仕上げすることで、BMW純正のカーボンパーツとも調和が取れる内装に仕上がりました。

お客様も大満足と大変喜んでくださり、私達もとてもやりがいを感じる作業事例となりました。
ご依頼くださったS様、この度はどうもありがとうございました!

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